工人倶楽部=金沙劇場に到着してみると、あらあらすごい数のバスが駐車場に停まっています。入り口がどこやらわからないくらい、バスと人とがぎゅうぎゅうおしくらまんじゅうしています。
工人倶楽部・金沙劇場
チケット手配してくださった方との待ち合わせ場所に行ってみると、まだ約束の時間前でしたが私たちを見つけて声をかけてくださいました。
今日は子供の団体がたくさん来ているので、予約していた席のチケットがとれず、代わりにど真ん中のVIP席に無償アップグレードしてくださったとのこと。
わーい、うれしいハプニングです!きりつめた旅行(そうでもないか)をしている中、唯一のゴージャスな思い出になるかもー♪
しょっぱなから子供たち釘付けです。パフォーマーが床に着地するとき舞い上がる埃まで見える近さで、臨場感たっぷり。
なかでも圧巻は球体の中をオートバイが走り回るという出し物。
5台も入っちゃって、ドキドキです。中に入るバイクが1台増えるたびに、学生団体の素直などよめきが「おおお~~~」と会場に響き渡るのがとても楽しかったです。子供も靴を脱いで座席の上に正座して、ひざこぞうを握りしめながらずっと前のめりで観ていました。
私は「変脸」を間近で見ることができたのが感激でした。すごく近かったのに、全然仕掛けがわかりません。
たっぷり楽しんで、会場を出ると、あれあれまだ明るい。暗い会場の中ですっかり夜の気分でいたので、ちょっと得した気分です。
ばんごはんを調達しに、バスで前門に戻ることにしました。子供たちはすっかり雑技団員になりきり、道端ではしゃぎまくっているのでかなり危険な状態です。
ふたたび前門へ
前門に到着。再び煤市街です。通り沿いの食べ物屋さんや、小さな路地の奥を覗きながら歩きます。前門の大通りや大柵欄など、おもてはきれいに改装されて整えられていますが、ちょっと裏道を覗くと生活感があって、いい感じです。今度来るならこのあたりに宿をとって、思う存分歩き回りたいなあと思います。
大柵欄、来た道を戻ります。少しずつ日が落ちてきました。
さっきよりもずいぶん涼しくなって、ラクに歩けます。子供連れの姿も多くなりました。
狗不理で肉まん
そしてそして、ほどよくおなかもすいてきたので、包子の有名店、狗不理へ。8個入り46元に、小米粥も頼みます。
おいしくて8個では全然足りなかったのですが、お店に入るときに外でテイクアウトを安く売っていたのを見ていたので、ホテルにお持ち帰りにします。
4個18元、酸梅湯つきをお買い上げ。
来るときにくぐってきた前門は、時間が来ると通行止めになるようで、皆ぞろぞろと迂回路へ進んでいます。ここでも商魂たくましく、さまざまな物売りが道行く人に声をかけています。メロンの切り売りや、飴細工(上手に作っていたけれど、指と唇で整形してるのであまり食べたくはないな…)などなど。
同じ方向へ進む人たちと一緒に、地下鉄の入り口へ流れ込みます。
ポケットに畳み入れている1元札を4枚出して子供にパス、子供が窓口で2枚の切符を買い求めます。私が荷物の安全検査を受け、検査員の後ろで子供たちが私のかばんがどう映っているかをしかと確認してから、自動改札機を抜けます。
ホームで必ず見かけるといってもいい、イチャイチャカップルを子供と横目でちらちら見ながら電車を待ちます。
地下鉄が到着、ドアが開き、人民たちとともに降車する人を待たずに子供たちと車内になだれこみ、車両中央のポールを3人でしっかりつかみます。窓の外のパラパラまんがのようなCM映像を眺めながら、一駅で到着。方向音痴の私も、崇文門駅はすいすい歩けるようになりました。
ホテルの部屋に戻り、私はさっそく包子をむしゃむしゃ。子供はすぐにテレビをつけていつもの子供チャンネル。お昼のシュウマイがこたえているのか、夜はあまり食べなかった子供たちです。
お風呂に入って就寝です。子供たちは少し頬が日に焼けたよう。
たしかこの日だったと思うのですが、子供がしみじみと言ったことばが心に残りました。
「おかあさん、家を出発してからずっと、誰かが僕に話しかけてくれるよ。がいこくなのに、毎日知らない人とたくさん話をしてるよ、すごいね」
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金沙劇場(雑技) 310元
虎坊路-前門 バス 1元×2
狗不理 70元
前門-崇文門 地下鉄 2元×2
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【5日目・現在の残金】1040元+7000円
狗不理包子(前门店)
西城区前门大栅栏29-31号
北京ガイド
観劇チケットをお願いしました。ここは安いチケットに子供料金が設定してあることと、「できるだけ前で中央寄り」などの希望も受けてくださったので選びました。当日会場前でちゃんと落ち合えるかどうか心配でしたが、杞憂でした。次の日のカンフーミュージカルもお願いしましたが、こちらはチケットに座席番号が印刷されていました。安い席でしたが、ちゃんと「前のほうの中央寄り」でした。